山岸凉子さんのことを、私は時々、普通の人間ではないのでは？　と思うこともしばしば。
そのくらい、心理描写の深さ、画力の正確さ、芯の通った筋書き、読んだ後、しばし呆然としてしまうほどの脱力感を感じる、魔力をもった漫画家さんです。

どれか一作、となると、「日出処の天子」でしょうか。

聖徳太子が、世の中の気の流れを操れる能力者だったという設定で、歴史人物を生生しくも、鮮やかに描いていて、構成のすごさと、人の心のひだを書く筆力に、もう圧巻。
何を置いても、未読の人には是非、読んでもらいたいです。

今、ダ・ヴィンチで連載中のバレエ漫画「テレプシコーラ」もとっても面白いです！　お勧め☆

古典ともなった「アラベスク」も本当に素敵。

他にも「妖精王」「白眼子」など、数多くて、ここではとりあげられませんが、短編でもすばらしい作品が沢山あります。

是非、読んでみてくださいね。